覆面ソムリエは、「縁いろのワイン」運営メンバーの一人。
Wine Lifeを楽しくするワインや日本酒の情報を発信します。
今回のテーマは「日本ワインの現在地」。
この記事は、2023年2月13日現在の情報を基にしています。
日本ワインの現在地
一昔前の日本ワインといえば、味が薄くジュースみたいな白ワインと果実味が強くタンニン強めの赤ワイン。
地方のお土産屋さんに並んで大体1本1000円〜1500円くらいで売られていました。
エチケットもなにやら風景画をそのまま貼ったような微妙なものが多かったと記憶しています。
ところが、近年の日本ワインは目覚ましい発展を遂げています。
皆さん知ってましたか?
以前は日本ワインといえば完成度の高さから山梨県一択でした。
しかしながら、いまでは北は北海道から南は沖縄までワイナリーが存在してその品質を向上させてます。
長野県
中でも今1番勢いがある県が長野県でしょう。
現在ワイナリーの数は55件(2019年国税庁調べ)。
元々生食用の葡萄も多く造られていましたが、2013年長野県が「信州ワインバレー構想」を発表。
ワイン造りを後押しし、大手メーカーに加えヨーロッパのワイン産地のように葡萄栽培から醸造まで行う小規模ワイナリーが増えてきたのです。
知人もここ長野でワインを造りはじめてるのですが、そういった新しいワイナリーが年々ワインの品質を向上させているのを嬉しく思います。
覆面ソムリエのイチオシ長野ワインは、安曇野ワイナリーメルロです。
長野県のほぼ中央、北アルプスを西に望み、四季折々に美しい景色が楽しめる安曇野の地。
ワインはもちろん、安曇野産の新鮮な生乳を使用した「安曇野のむヨーグルト」の試飲もできるワイナリーツアーも開催しています。
ぜひ一度体験してみてください。
北海道
次に勢いがある地域は北海道。
2000年以降に設立されたワイナリーは30軒を超えて現在は42軒。
大手メーカーばかりでなく、フランス・ブルゴーニュで300年の歴史を持つドメーヌ・ド・モンティーユが北海道の気候が葡萄栽培に合うことを確信して「ド・モンティーユ&北海道」プロジェクトを立ち上げるなど盛り上がりを見せています。
あの広大な土地一面に葡萄畑が広がったら壮観ですね。
北海道ワインのオススメは、タキザワワイナリー ケルナー(ドイツワインの代表品種)です。
タキザワワイナリーは2004年に北海道有数のワイン産地空知地方の原野を開墾するところからはじまり現在に至ります。
自然の持つ力強い生命力を感じる北海道産ワインを造ることを目指し、化学肥料はもちろん、農薬、殺虫剤、酸化防止剤等も極力使用せず、発酵も全て野生酵母のみで行なっております。
ワイン畑を一望出来る見晴らしの良いショップではワインの販売をはじめ、手軽に楽しめるグラスワインも用意しているそうなので北海道に出向いた際はぜひお立ち寄りください。
今回のおすすめワイン
- 安曇野ワイナリー メルロ 2018年
13ヶ月古樽で熟成させた日本屈指のボルドースタイル。
力強く滑らかな口当たりに仕上がってます。
- タキザワワイナリー ケルナー 2021年
余市町のケルナーを使用。
野生の酵母と乳酸菌を使い発酵を行うので、口当たりが優しく凝縮感のある辛口白ワインです。
[2021] ケルナー 白 750ml / タキザワワイナリー [北海道] Kerner / TAKIZAWA WINERY [E-5] 価格:3,080円 |
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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